やったぜ富士登山レポート22 番外編

2021年富士登山番外編感想文  大江光正

 1999年から続けてきた私の富士登山、昨年はコロナ感染症の影響で富士登山道が閉鎖されてしまい断念しました。今年は山小屋もコロナ対策を講じて営業すると発表されましたが、大江電機の富士登山は中止。2年続けて登山を見送ると、来年は富士山に向かう気持ちになれない、「今年は行くぞ」と思いながら8月に入ってしまいました。8月に入ると連日の雨となり、日程を決められないままでしたがオリンピックで活躍するアスリート達の姿に刺激され「行くぞ!」と決心し、25日の早朝より活動を始めました。

 今回は37回目、今までとは違ったルートを選択し、須走口登山道から上り(標高2000M)、御殿場側8合目赤岩館で宿泊し翌日に御殿場口に下山する計画です。春に野球で痛めた左膝と腰椎の狭窄症を抱えたままでの登山開始です。天候不順のため、雨具や防寒具を例年よりも増やしていたので2年ぶりのリックが重いと感じながら徐々に高度を上げていきました。

 須走口の登山道は6合目手前まで原生林の中を歩くので、空気も爽やかで傾斜も緩やかなので、足慣らしには良いルートです。平日なので登山者も極端に少なく下山までに出会ったのは20名ほどでした。東京の気温が35度と発表されており、登山道もかなり気温が高く60分ほどで背中から腰にかけて汗が流れます。このころから右足の大腿部に時々痛みが走ります。次いで右腰、左大腿部に痺れや痛みが。ペースが遅く6合目まで90分、7合目までの表示は30分なのに40分、さらに70かけて本7合目到着。休憩を取りながら、今の状況で頂上まで2時間強を歩けるのか自問しましたが、リスクが高いと判断し下山を決心しました。

 下山道は砂走ですがスピードが上がると痛みのある足が体を支えられない。ストックに頼りながら砂礫に登山靴を踏み込んで何とかしのぎ、6合目から上り登山道に戻って原生林の中を下山しました。きつかった。

 体力面で頂上をあきらめたのは初めてのことです。2年間、登山靴を一度も履いていなかったこともあるでしょうが、73歳になって膝と腰の故障を抱えて富士山に挑むことが無理だったと思います。しかし、今回は気持ちが前に出るかこのまま後退するかの別れ道でした。今年見送ったら51歳から続けた富士登山は2019年で終了だったはず。不安があっても挑んだことに意味があり、本7合目で終わった37回目の富士登山を受け入れることができます。

 本7合で出会った若い登山者が、「今回は雲海が見たくて上ってきました。富士山にはいろいろな楽しみ方がありますよね」と言って下山していきました。

 気合と根性は大切にしながら、来年からは「楽しむ富士山」をテーマにしたいと思います。感謝!

2021年8月25日 大江光正