やったぜ富士登山レポート21

< 大江電機第21回富士登山社員感想文 >
実施日:2019年8月3日(土)

富士登山
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やったぜ!第21回富士登山

第21回大江電機富士登山隊長 阿南宏司

今回は全体リーダーとなって2度目の富士登山です。自分なりにいくつかテーマを持って臨みました。

テーマその1)  “大江社長は居ない”つもりで登山隊を導く
大江社長は自らのテーマを持って参加を決断されましたが、登山隊のリーダーは自分です。頼っちゃいけない。

テーマその2)新入社員を知る
参加メンバーの中心は5名の66期新入社員です。どんな子達か?イマイチ良く知らない・・・その分楽しみ!良く見てみよう。

テーマその3)登山隊全体の行軍マネージメント
ペース配分、士気、疲労度・・・・等々に常に留意し、最後まで事故・怪我無く全員を頂上へ導き、下山をやり遂げ達成感を共にする!登山隊長の最大で最低限のミッションです。

この度はたまたま社内メンバー+1(当家長男春汰)での登山隊となり、人数も少なめの9名ですので、状況を把握しやすい登山です。また、66期新入社員の男性3名:小山田・狭間・和山は“体育会系肉体派” 体力面でリードする事を予想してましたので、注意点は女性陣2名:小堀・石川のサポートくらい。春汰も3回目で特に心配ナシ!
登る前はそんな風に考えてました。

テーマその1)“大江社長は居ない”つもりで登山隊を導く.
こちらに気を遣われるのは本意では無い・・・と大江社長の心情を決めつけてましたので、丸山社長への想いを胸に富士山に挑む“場”を濁さない意味でも、最後方につけて頂いた大江社長の登山ペースには極力関与せず、私はあくまでも登山隊の“ケツ持ち”に徹しました。
途中ペースが遅れ気味となった大江社長(実は高山病と闘っていた)を気遣う和山さんの声がありましたが、“社長は自分のペースで行くからイイ!”と言って前を向かせました。
“ナンテ冷たい人なんだ!”なんて思ったカナ?
こんなシーンは初めてでしたが、こんな場面も“伝統への敬意”と勝手に思っております。

テーマその2)新入社員を知る
やはり富士登山では大きな収穫がありました。
男性陣を中心に、若さで引っ張る元気な登山が見た目にも明らかではありましたが、苦戦するメンバーが居ればすぐに誰かが明るくフォローに廻ります。時に“ウザい”くらい妙な明るさがある小山田さん、飄々としつつもムードを大切にする狭間さん、自然を愛しながらメンバーも愛する和山さん、小堀さんは苦戦しつつも笑顔で乗り切る強さを持っています。
石川さんも驚くほど自分から逃げない気丈さが伝わってきました。登山を通じて各メンバーの個性に触れる事が出来ました。
また道中はおしゃべり好きの春汰くんに皆さん良くお付き合い頂きました。本人もとても喜んでおりました。親父として御礼申し上げます。
そんなこんなで、66期の新入社員は必ず将来の大江電機を牽引する存在となってくれると確信しました。(確信したんだから頼むヨ!)こんな気持ちにさせてくれて感謝です。

テーマその3)登山隊全体の行軍マネージメント
今回登山隊は少人数なうえ各参加メンバーの体力面の不安が大きくない事や、今回も先導リーダーをお願いした小林(克)さんの経験則に当方とのコミュニケーションを重ねれば、安定感ある登山が出来ると考え、どちらかと言えば“攻めの登山”でシュミレーションしていました。
その一方で、自ら登山隊の安全を確実に担保する為、例年に比べ早めの4月頃から足腰のトレーニングを開始し、身体の状態は万全に仕上げて当日を迎えました。
ところが、登山当日の朝5時前、五合目でバスを降りた時“誤算”は唐突に起きました。
今までになく酸素の薄さを感じてしまい、想定外の息苦しさにいきなり不安になりました。

“マイッタナコリャ”今思えば余計に自己暗示掛けちゃったのかも知れません。登山中にリーダーとしての責任感が頓挫する事はありませんでしたが、登りの最中ほとんどが高山病となった自分との闘いがつきまとい、終始余裕でポケモンの話で盛り上がる若手メンバー&我が家の長男坊に必死に付いていく感じとなりました。ついに9合目の山小屋で嘔吐するまで追い込まれましたが、登山リーダーとしての責任感で最終的には自分自身をコントロール出来たのだと思います。あれだけ準備したのに! いい経験となりました。

また、振り返れば小林(克)さんによるメンバーへの配慮や、結局は大江社長からの助言も所々で効いており、無事“やりきった!”のは、登山隊としてのチームワークと一体感の賜物だったのだと改めて思います。来年の富士登山に活かしたいと思います。

今年も出発前に社内の皆さんから差し入れや励ましの言葉をたくさん頂きました。とても心強く力になりました。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
来年はもう少し先輩社員の皆さんの参加もあるといいですね。待ってますよー

 

2019年大江電機富士登山 感想文 小山田峻

人生初の登山が富士登山ということもあり、日程が近づくにつれて緊張感が増していくのを感じていました。また富士登山の週始めの月曜深夜にはアイスホッケーの社会人リーグに参加する為に往復5時間かけて東伏見までいき22時15分から2時間試合を行い、移動日当日には千葉の東習志野小学校に時間指定で納品する為に4時半起きで会社に向かいました。コンディションとしては最悪でしたが気持ちは案外憂鬱な気持ちからやってやろうという気持ちに変わっていました。

そんな中スタートした富士登山でしたが、やはり歩いてみると普段経験しない空気の薄さに体が順応できていない感覚が体を襲いました。しかし7合目を過ぎたあたりから体の調子が戻りやっと順応してくれたことを感じることが出来ました。また同行した社長、小林部長、阿南社長、同期、そしてポケモンの話で懐いてくれた春汰の全員の様子を見ると対応できている度合いが段々顕著に現れてきたことを感じました。そこで誰かを置き去りにすることなく山頂まで全員で登り全員で下山できたことにとても意味があると感じました。

最後の会食で社長からのお話で、『目標がはっきりしていると自然と足は動くが、それがなくなると足取りが重くなる』と言うお話を聞きとても今後仕事を覚えていく中で大切にしていきたいと思えました。振り返ってみれば本当に良い経験ができた富士登山でした。そして何より温泉とビールが日焼けでこんがりした体に染み渡って最高でした。(^O^)/

 

富士登山を終えて 挾間浩介

今回、新入社員研修の1つとして富士登山に参加させていただきました。
富士山頂まで行くのは初めてで、少し緊張はしていたものの大学時代に運動をしていたので正直気持ちに余裕がありました。

案の定、「上り」はそこまで疲れずに登れました。山頂は非常に涼しくすごしやすい天気でした。時間の都合上あまり休めませんでしたが、自分の目で初めて見る〈富士の火口〉は圧巻でした。

がしかし、「下り」はキツイ、、、。社長がおっしゃっていたように「下り」は「上り」と比べて明確な目標が無くゴールが見えない中で進むので体力・メンタル面ともに徐々に奪われていきました。そんな苦しい道のりをしりとりをしながら乗り越えてなんとか『6合目休憩所』到着。

キンキンに冷えたコーラは格別でした!!!!!

今回の富士登山は一人では決して乗り切ることはできなかったとおもいます。
チーム一体となって、皆で助け合ったからこそ脱落者も無くチーム全員で登りきることができました。

大変貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

 

富士登山感想文 和山進太郎

今回、人生で初めての富士山登山に参加させていただきました。テレビや新聞の記事などで富士山のことを目にすることは数多くありましたが実際に登る機会は自分の人生ではないだろうと思っていました。しかし、大江電機には富士山登山があると聞き、遠い存在であった日本一の山は私の中で突然に近い存在に変わりました。私自身登山の経験は数回ほどで、富士山は標高3000m級であり、高山病になった社員の方も少なくないということもあり、リタイアせずに登りきれるか不安で仕方ありませんでした。登り始めてからも1時時間もしないうちに呼吸が乱れ始め 、自分はリタイアしてしまうなと考えていました。しかし、何時間登っても弱音を吐かない女性陣や涼しい顔で登っていく日体大コンビを見て自分が弱音を吐くわけにもキツそうな雰囲気を出すわけにもいかないと強く感じ、自分も涼しい表情を作り、自分はまだまだいけるぞと言い聞かせ、ついに頂上へ辿り着くことができました。頂上から山の周りの景色や、火口の景観は登ってくるまでの身体の疲れや頭の痛みを吹き飛ばししまうほど美しく感動するものでありました。しかし、社長がおっしゃっていた通り本番はむしろ下山で、急勾配での足への負担は想像を超えるものであり、砂利道での下りづらさは今回の富士登山で最も過酷なものだと感じました。そのような困難を乗り越え無事下山し、浸かる温泉は身に染み、来てよかったと強く感じました。

今回無事富士山登山を達成できたのは励ましあった同期と常に気を配って頂いた大江社長、阿南隊長、小林本部長の存在があったからです。貴重な体験をさせて頂き本当にありがとうございました。日本一の山を頂上まで登りきったこの経験は今後を生きていく上での誇りにしたいと思います。

最後に阿南隊長、2回も阿南隊長の方向に放屁してすいませんでした。

 

富士登山感想文 小堀美香

私にとって、初の登山が富士山でした。普段、遠くから見る富士山は山頂が、雪に覆われ綺麗ですが、五合目に到着し、見上げるとゴツゴツした岩が目立つ富士山。ギャップに驚きました。登り始めると、まだ自分の中でも余裕がありました。しかし、8合目あたりから空気が薄くなっているせいかすぐに息があがり、足を止めてしまう場面が増えてきました。絶対登り切る!という気持ちで挑みましたが、体力がついて来なかったです。

その様子をみて、同期の挾間さん、小山田さん、和山さんが「荷物持つよ」と声をかけてくれ、申し訳なさがありましたが、甘えてしまいました。足を止めても必ず後ろに着いてくれて同じペースで登ってくれ、励ましの声を掛け合い、本当に同期に恵まれたと思っております。

出発前には、先輩方から頑張れと声援を頂きました。休憩中に食べる差し入れは疲れが吹っ飛び、頑張れる活力となりました。周り方々のサポートがあってこそ頂上までたどり着けたのだと思っております。本当にありがとうございます。

下山時も中々駐車場がみえず、ただひたすらゴールの見えない坂道を下っている最中、黙っていると余計に疲れるから。という理由でメンバーがずっとしりとりをしていたのは印象に残っております。3時間ほどしていたのではないでしょうか。私は参加しておりませんでしたが、その様子を聞いていて温かい気持ちになりました。

一生に一度は登りたいと思っていた富士山。その1度の機会を与えてくれた、大江社長、小林さん、阿南さんに感謝しております。機会が無かったら自分の中で登ってみたいという気持ちをもつだけで、足を運ぶことは無かったかもしれません。

駐車場に着いた時はメンバー皆、顔が真っ赤に焼けていました。これも頑張った証だと思います。山小屋で杖を買い、頂上で焼印を押してもらいましたので、記念に家に飾りたいと思います。

 

富士登山の感想 石川葵

私にとってのこの日は、身近なはずの富士山と自分について再発見した濃い1日でした。

登山の日程が近づくにつれ階段の上り下りを意識し、登山用品を揃え前向きに準備をしました。しかし、登山初心者という立場から遭難や地震といった不安もあり、生きて帰れるのか心配になることもありました。精神も体力にも自信がなく、どれ程辛いのか想像もできない日本一の山に怯えていました。

神奈川に生まれ育った私は物心がついたときから富士山を眺めることは自然なことでした。近所の坂を少し上ったところや学校の上階から、特に冬にはくっきりと澄んだ空気に堂々したその姿を見ることができました。太陽と同じような存在だったため、薄い青はなぜ青色なのかも考えたことがありませんでした。実際には、青色の要素なんて一つも見当たりませんでした。土は茶や赤茶、岩は黒、砂利は灰色。今まで見ていたものと違いすぎて、目の前の茶色の絶壁と、日頃見て知っているはずの富士山とは結びつきませんでした。登山道に植物はほぼ見当たらなかったので、山頂に近い8号目あたりにミツバチを見つけたときは驚きました。よく見ると白く小さなかわいらしい花が咲いていました。下山の際には雲が流れている峰を通り、雲を含む風がぶつかってきました。口を開けると湿気を感じ、雲を食べることができました。非日常的な環境がとてもおもしろく感じました。

そうは言っても、登山の大半は苦しい時間でした。精神的に辛くなりやめたいと思う場面になると、そのたびに高山病になっていないのだからまだ進めるはずだと自分を鼓舞しました。そして深く吸う呼吸を続けるよう意識し、無理の無いペースでゆっくりと進み、この苦しみを超えることができるならなんだってできる、と考え続けました。こうして自分の内面と向き合って辛さを和らげる代わりに、周囲に気を配ることが難しくなりました。自分のことで手いっぱいになり、相手や全体の事を考え行動することが苦手だった過去の出来事を思い出し、自分の改善点が明確になっていきました。

日常生活でこんなにも心身共に追い詰められる状況は滅多にありません。またそんな状況下で長時間あれこれと思考をめぐらすこともありません。精神的な苦痛からの逃避、苦手なこと、成し遂げたいことなど、真剣に自分と向き合う良い機会となりました。また、足が痛くて泣きそうになりましたが、仮眠、風呂、夕食後になると筋肉痛以外は嘘のようにスッキリとした気持でした。自分の心身の強さも初めて知りました。こんな苦境を乗り越えた自分はなんでもできる、この経験から得た自信を糧に成長していきたいと思いました。

苦しい状況の中、声をかけ励まし、弱っている人がいれば助け、自然とできる同期、最年少ながら三度目という大先輩の春汰君、前後を固める心強いリーダーのお二方、暖かく見守ってくださる社長、チーム全員の皆さまのおかげで最後まで諦めずに歩むことができました。そして先輩方からの差し入れやアドバイス、不安を受け止め聞いてくださった事がとても励みになりました。ありがとうございます。おかげ様で怪我なく登頂することができました。天候にも恵まれ、新鮮で美しい景色を見ることができて良かったです。

 

第21回大江電機富士登山を終えて 産機事業部 小林克弥

第21回大江電機富士登山に参加されたメンバーの方々お疲れ様でした。
今年は久々に大江電機メンバーのみ(春汰さんはファミリー)の構成で9名のパーティーでした。
今回も阿南隊長より先導役を命ぜられ、最高の天気の中スタートしました。

4回目の富士登山。今年のテーマはシンプルに自分との戦いでした。ちゃんと頂上まで登れるか、メンバーの先導役としてサポートできるのか、全員が怪我無く無事に登れるのか、何時も不安が尽きません。

富士登山を何度か経験すると先の状況が分かるため、気持ちのコントロールも重要です。“富士山の頂上に登る”モチベーションは1回目のみ、“この先はしんどくなる”とか“帰りもここを通るのか”など身体がきつくなってくるとマイナスの思考が働きます。そんな時は“初めて富士山に登るメンバーに登頂の感動を知ってもらいたい”と気持ちを切り替え、何としてもギブアップさせずに一緒に登るんだと自分に言い聞かせました。

登りはじめて7合目付近に来ると小堀さんや石川さんに疲れが見えてきました。“きつい”、“疲れた”と言葉では厳しそうなことを言いますが、声をかけると笑顔で返してくれて諦める様子はありません。一番心配していた高山病の症状もなく、女性二人は文字通り体力勝負の登山となりました。そして、小山田さん・挾間さん・和山さんの3人は体力が有り余っていて全くの余裕、春汰さんも今年は高山病に悩まされず、新入社員達と会話を楽しみながら登山する余裕ぶりでした。

8合目/9合目と順調に登りますが、女性二人が疲れているのを見ると男性陣がリュックを持って登山をする光景が自然に見れました。中段に居る男性陣が前に居る小堀さんと石川さんの様子をきちんと見てくれていたお陰で、私は安心して先へ進む事が出来ました。男性陣はもっと早く登りたいと、遅いペースにじれったさも感じていたと思いますが、9人1列の隊列で登るルールを破ることなく、最後までグループの中段としての役割を全うしてくれました。本当に頼もしかったです。そんな彼らに私も励まされ、9合目付近からは少し足が重くなり息も上がりましたが無事に登頂出来ました。

結果的に10時半過ぎには登頂に成功し、山頂でゆっくり休む事が出来ました。“よしっ これで下りは3時間程度で戻れるから、15時前には下山できる”と思って下山スタートしようとしたところ、大江社長から“下りはプリンスルートで戻る”との指令が。聞けば、皇太子様が2008年に富士登山をされたことで名前が付いたルートとの事。“後半が少しキツイけど岩が少なく歩きやすいよ”と聞いて一安心。確かに下り始めても岩は少なめ、砂利の多いルートが続きます。山小屋が少ないマイナーなルートのため、全体的に登山者が少なく人のすれ違いが少なかったのも下りやすかったです。

ところが… なだらかに下れるようジグザグと下りていきます。そして、7合目辺りから富士吉田ルート方面へ向かうのですが、そこで見えてきました雄大な景色が! 宝永山の馬の背と言われる斜面を下りて富士吉田ルートへ向かうその景色こそ、“後半少しキツイけど”と言われていたコースでした。最後の力を振り絞り、富士吉田の6号目目たどり着けば後はなだらかな道を下りるだけ。全員怪我も無く、無事に5合目へ到着しました。

一日中良い天気にも恵まれ、メンバー全員のチームワークも良く、プリンスルートと言う初めてのコースも体験出来て、終わってみれば本当に楽しい富士登山でした。明るい時間に入る温泉、打ち上げの食事もゆっくり食べられ疲れた身体も癒されました。キツイ富士登山を楽しくさせてくれた新入社員5名と春汰さん、最後までメンバーのことを見守ってくれた阿南隊長、丸山さんの想いを胸に完走した大江社長、皆様お世話になりました。

富士登山でまた新たな良い思い出が出来ました。ありがとうございます。
来年はどんなドラマが待ち受けているのか? いよいよベテランの登場!?

 

二度あることは三度ある…? 阿南春汰

梅雨が明け、毎年暑さが増すこの時期、私は感じたことのない新しい感情を知りました。一昨年、昨年と続き今年も父の会社のお世話になり、三度目の富士登山となったのですが、今年はひと味違う登山になりました。

上記に記載した通り今年で三度目の富士登山なのですが、現在私は中学二年生、初めて参加した時は小学六年生ということを考えると子供ながらも時の流れの早さを感じます。しかし、今回の富士登山では今までと違う点がいくつもありました。まず一つは、高山病にならなかったことです。下りでは高山病で頭痛になりましたが、登りでは一切そのような事態には陥らなかったので例の白い錠剤を飲まずにすみました(笑)そして二つ目は下りのルートが例年と違ったことです。いつもは登り下り共に富士宮ルートを使っていたのですが、大江社長のご提案で下りのみ御殿場ルートを使って下山しました。今まで通った事のない真新しい道を使ったことで山登りに対して“楽しい”という感情を持つことができました。三つ目はこの“楽しい”という感情を持ったことです。もちろん前回までの富士登山も楽しんではいたのですが、登山すること自体を楽しむことはあまりできませんでした。しかし今回は、天候に恵まれ、高山病にもならなかったので、登山を今まで以上に楽しむことができました。

毎回高山病になり、二度あることは三度あるかと思われた今年の富士登山でしたが、なんとかいつもの二の舞にならず三度目の正直として登りきることができました。このような結果にできたのはみなさんのおかげです。一緒に登った皆様は勿論、頑張れと応援してくださった方々や軽食をくださった女性社員の皆様にも感謝しています。この調子で来年も富士登山にチャレンジしますのでよろしくお願いします。所々おかしな文章でしたが読んでくださりありがとうございました。

 

2019年大江電機富士登山 感想文 大江光正

昨年の70歳記念登山で富士登山は終了のつもりでしたが、夏が近づいてくると何となく富士山が気になってきます。阿南隊の参加者が今年の新入社員5名を含めて8名しかいないと聞いて、野球の予定と重ならなければ新入社員と一緒に登ろうかと気持ちが傾いていきました。消極的な姿勢で71歳36回目の富士登山挑戦が始まりました。

隊長の役割は阿南さんに譲っているので、「参加者に迷惑をかけずに下山する」ことを目標に富士宮口五合目を5時に出発しました。スタートの気温が19度、六合目の小屋に到着する前に少し汗が流れてくるので、六合目の小屋で着替えをするつもりが阿南隊長の指示は休憩なしでした。新7合に向かう途中で風よけのジャンバーを脱ぎましたが、新7合目での休息時間も短く登山リズムに適合できないまま、足の運びも悪く軽い頭痛に襲われ8合目の休憩時間ではベンチで居眠りし、登頂への不安が高まってきます。

新人の男子3名は余裕の登山、女性2名は弱音も吐かず着実に頂上を目指しています。9合目まで行けば頂上が見えるので動きも変わると言い聞かせて8合目を出発したものの、足の動きが改善されません。でも断念することはできません。難病と闘っている丸山修市さんの魂を背負って頂上の浅間神社に参拝することが今回の目的です。9合5勺の小屋を過ぎると徐々に足の動きが良くなり、なんとか山頂にたどり着きました。10時40分頃の到着なので大江電機の富士登山では最短時間での登頂でした。

今回の登山は今までとは違う苦しさを体験しました。若い社員に遅れまいとの意識、休憩時間も短いスピード登山、丸山さんの魂と一緒に登頂する責任感、71歳の現実。今回の登山で自分自身の適応力低下に直面し、自らの現実を受け止めるチャンスになったと思います。

新入社員5名は自分のペースを維持しながらもお互いへの気配りを忘れず、チームとしてのルールも乱さない。5名はそれぞれが自立した行動を取りながら、お互いを尊重してチームの関係が深まって行く。私の年代のチームとは違う新鮮な体験でした。

山頂では、浅間神社に参拝し丸山さんの回復を願い、70歳以上の登山記帳を済ませ、郵便局から登山報告のはがきを発送し今回の登山目的を終えることができました。

阿南隊長・小林さん・新人5名の皆さん・阿南ジュニア、お世話になりました。

会社のメンバーから「もう歳なので、そこそこ頑張って。諦める勇気も大事です」とメールが入りました。その通りだと思うのですが、小椋圭の歌に「もうと思えば下り坂、まだと思えば上り坂」という一節があります。「まだ71歳 人生はまだ上り坂」来年は72歳の年男、やっぱり富士山頂を目指しているのか・・・・・・